ヤル気のない社員をヤル気にさせる方法なんてありません!

社員のヤル気を引き出すことに苦慮する経営者やリーダーがいると思うが、その前にマーケティング戦略をつくり、実践することだと考えている

 

理念が必要という意見もあるが、実際に影響するのはマーケティング戦略だと考えている。当然、研修などで急に社員のヤル気が出てくるのも期待はできない

 

それで、今回は、マーケティング戦略の実践が、社員のヤル気を引き出すという内容で記事を書いてみた。

本やセミナーで社員のヤル気は引き出せない

「ヤル気のない社員をその気にさせる方法」といった人のモチベーションに関する本やセミナーなどが多く存在する。

 

そんな本やセミナーで、どれくらいヤル気のない社員がV字復活して、ヤル気をみなぎらせて会社で働くようになったのか・・・

 

そんな本やセミナーを批判する為に今回の記事を書きたいのではない。ヤル気のない社員をヤル気にさせる方法は簡単ではないということを示しておきたい。会社で社員をヤル気にさせるには簡単に、セミナーに参加させたから、本を読ませたから実現できるものではない。

 

社員のヤル気という題罪で話をする場合には、人に焦点を当てて議論される場合が多い。その場合の人とは、ヤル気のない社員とその上司(上司には社長も含まれる)である。

 

それゆえに、自己啓発セミナー的な研修や、コーチング的な面談方法などの本やセミナーに注目がよせられる。

 

ところが、現実の会社に入ると、せっかく学んだ事が生かされない。その生かされないことも、それを学んだ人の能力が足りない問題にされることも多々ある。

 

社員がヤル気を出さないのは、会社の空気、つまり会社の風土に課題があるとすればどうだろう。

 

そう考えると、社員のヤル気に関して、経営者が真剣に会社の未来を考え、戦略的に取り組んでいく重大な課題として向き合っていく必要性がでてくる。

 

なぜならば、会社の風土を変える選択をするのは、経営者の役割だから。

 

そして、今の会社の文化、方針をそのままで良いというのならば、その文化、方針にそわない社員がヤル気をなくしても、「仕方がない、当然」ということになる。

会社の風土を変える、変えないの選択は理念やビジョンではない

会社の風土を変えていこうとする時に、問われるのが会社の理念である。理念にそった会社の風土づくりの大切さが議論されることが多い。

 

ところが、理念にそった会社づくりというのはなかなか上手くいかないことが多い。それは、現実感の不足だと筆者は考える。

 

IBMが倒産の危機に瀕した時にルイス・ガースナーは「IBMにビジョン(理念)はいらない」と述べ、戦略の実行に組織を変革していった。

 

倒産の危機に瀕していることはないにして、低成長市場の中にあり、会社の業績が伸び悩む企業にとっては、当時のIBMと近い状況だと考える。ゆっくりしている時間はない。直ぐにも動けなければならない。

 

理念とマーケティング戦略は一心同体

では、理念はいらないのか。ということではない、なぜならば、マーケティング戦略と理念は一心同体と考えるからである。

 

理念のないマーケティング戦略は存在しないと考えている。

「いやいやそんなことはない、当社には理念はないがりっぱな戦略がある」という方がおられれば是非確認してほしい。

 

その戦略は、具体的な行動を示した戦術ではありませんか?

あるいは、言葉にしていないだけで、会社には伝統的な理念が流れていませんか?

 

理念がないということは、言い方を変えれば、どんな方法を使っても売れればよい、顧客のことはどうでもよくて、売れさえすればよいと考えていることと同じだと考える。そんな思考で顧客の立場、状況を共感して、マーケティング戦略をつくれるはずがない。

 

そして、ここで言っているマーケティング戦略は、急速に進む情報爆発化の時代に必須になる感情マーケティングのことである。

 

20世紀は、顧客の感情に共感せずとも、売り方がしっかりしていれば十分に売れた時代だと言える。しかし、これからは売り方は当然で、そこに感情マーケティング戦略があらゆる企業、個人事業者に必要になる。

 

なぜならば、そうしないと売れないからである。顧客の心が動かなければ、買ってはくれない。今、伸び悩んでいる会社、5年先の成長が見えない会社は、このマーケティング戦略が不足している

マーケティング戦略をもとに社員のヤル気を引き出す

顧客の心を動かす仕事をしている人がいる社員。一方で、上司からの指示通りに動き、売上や利益にばかり関心を向けて仕事をしている社員。

どちらがヤル気をみなぎらえて仕事をしているだろうか。

 

考えるまでもない。人は、自分のやっていることが役に立つという自覚があり、しかも自分の役割が分かっている時にはヤル気がでてくる。それはすべての人に共通する。

 

マーケティング戦略を明確にして、それを全社をあげて実践する。そうすると、社員は活気づき、顧客が感動し、売上、利益が上がる。

 

企業として、当たり前のことをするだけだ。社員の機嫌などとる必要はまったくない。

 

考えてみて欲しい。売上、利益をだそうと思って、無理をする。戦略もなしにやみくもに社長自らがふんそうし、社員も頑張る。それで売上、利益がだせていれば、まだいい。最近の市場環境では難しくなってきている。

 

社長は仕事を面白いと思っているのか?

 

社長や会社のリーダーが不安に包まれ、仕事が面白くないと思っているとすれば、社員にヤル気を出して欲しいと思うのは、論理的に無理がある。

 

マーケティング戦略をつくり、実践する事は仕事を面白くすること、会社を面白くすることである。

 

ここに時間を使い、しっかりとつくり上げることが、最も現実的な方法だと考える。それでも、ヤル気を起こさない社員も当然出てくるだろう。

 

戦略に反発しているのか、コミュニケーション不足

マーケティング戦略が明確になり、それを実践していっても、ヤル気を出してこない社員がでてくる理由として2つ考えられる。

 

一つ目はコミュニケーション不足と考える。

 

つまり、戦略が腹に落ちていない。戦略を実践する為にどんな行動をすればよいかが分かっていない。その行動が分かっていても、経験や能力が足りず、どうしてよいか分からない。というようなことが考えられる。

 

この場合は、よく話せば解決に向かう。戦略が分かり、具体的に何をすればよいかをダイアログすればよい。経験や能力が足りず不安要素があるのならば、それを共感し、経験を積むことをダイアログし、場合によってトレーニングすればよい。

 

問題になるのは、2つ目の理由である。これは、戦略そのものに反発している場合である。反発するのにも理由があると思われるが、この反発を解きほぐすのにはかあり根気と時間が必要になる。

 

ここできれいごと言うつもりはない。場合によってはその溝を埋められないことを覚悟する事も必要だと考える。

 

人は目の前の環境、行動に影響をうける

これまでのことをまとめると。人は目お前の環境や行動に大きく影響をうける。社員のヤル気がないのも、ヤル気がにじみだしているのも、会社の雰囲気や日ごろの行動に影響されている。

 

従って、社員のヤル気を引き出す特効薬は、会社を元気にすること。顧客を喜ばせる感情マーケティングで顧客から社員が称賛されること。

 

もっと違う言い方をすれば、顧客満足生む戦略で、会社の売上、利益を継続して上げ続けることだと考える

 

ビジネスの根本的なことに戻って、会社の戦略に知恵を集めることが重要である。

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