成果したいならコーチをつけなさい

 急速に進む変化の時代において、ビジネスの世界では業界を問わず変革が求められてきている。変革と言う言葉が古臭く聞こえてくるぐらい当たり前だ。

 そこでは、素早く変化を捉えて、ビジネスチャンスにできるか、変化に乗り遅れ衰退の道を歩むかの選択がリーダーにとっては重要な要素になってきている。

 中小企業においても、当社は中小企業だし、下請けだから元受け会社の指示通りに動くしかないし、元受けが大きな方向は決めてくれるから、それに乗っかればいいんだ。なんて言ってる場合ではなくなってきているのです。

 では、中小企業はどんな打ち手を持てば良いのか?

それが分からないから、大企業に従うしか無いんだという経営者の話をよく聞く。そこで今回の記事はコーチングについて書いこうと思います。

 その前に、Googleの元CEOのエリック・シュミットのコーチ感について皆さんと共有したい、世界をリードするCEOの言葉です。

 エリック・シュミット氏がGoogleのCEOに就任した時の事、外部取締役だったジョン・ドーアからコーチをつけることを勧められました。

 そのアドバイスを聞いた当初に思ったことは、「私はCEOで十分に経験を積んでいる、ジョンは私が間違ったことでもしていると思っているのか」

 といったコーチをつけることに懐疑心を持っていたようです。ところが実際にコーチングを受けた後の感想は180度変わりました。

 コーチは私を観察し、私のベストを引き出す存在。コーチは別の視点で事象を観察し、「わたし」の言葉で問題のアプローチ方法を問いかける存在。

 というような感想を語っています。コーチの意義を知り、コーチを活用している言葉ではないでしょうか。

 今回は、中小企業の経営者にとってコーチの必要性を示す記事です。経営者としてこの時代を味方につけ、会社を成長路線に乗せるためにコーチをいかに使うかを分かってもらえれば幸いです。

 そこで、4つの内容でコーチについて示していきたいと思います。

  1. なぜコーチが必要なのか
  2. コーチには2種類ある
  3. あなたが必要なビジネスコーチに必要な要件
  4. コーチとともに目標を達成の道を歩む

ご興味のあるところから読み進めていただいても大丈夫です。

1.なぜコーチが必要なのか

 まず、皆さんに二人の優秀な経営者の事例を見ていただきたいと思います。

 一人目は、大阪市内にあるお花屋さんの事例です。

 先代が始めたお花屋さんを引き継ぎ、お店を大きくしようと社長は、一般のお客様も大事だけれど、企業のお客様を引き付けようと頑張ってきました。

 企業の社長が集まる交流会に積極的に参加し、多くの社長との人脈を広げていくことに一生懸命になっていました。その結果、贈答用の胡蝶蘭などの注文が定期的に企業からいただけるようになり。店舗は1店舗から3店舗まで増やすことができたのです。

 ところがある日、3店舗ある店の基幹店に立ち寄った時のことです。その日社長が見たのは、社員のあまりにも無駄の多い仕事の進め方です。

 お花の注文を受ければ、直ぐに対応する。一見聞こえは良いが、店舗に来られたお客様に花束を作るのならいざ知らず。

 贈答用の胡蝶蘭の注文を受けて、その発送日、お届け先などをろくに調べもせず、その場の対応。常連客であってもお届け先を調べるのに一苦労している。顧客リストの整備が出来ていないのは一目瞭然。

 社長は、発想ミスが起きていないことを不思議に思うぐらいの業務プロセスの無さにあきれて、直ぐに店長を問いただした。

 その店長の返答は、「社長がいつも外にいて、店舗にいないから社員がみんな勝手に行動しているんです」という答えだ。

 社長は考えました。

このままではいつかお客様に迷惑がかかるミスが起きてします。他の店舗も同じかもしれない。ミスが起きないうちに、社内の業務プロセスを改善させなければならない。しばらくは交流会も止めて、店舗に集中しよう。

 さて、この事例を見て、皆さんはどのように思いますか?少し違和感をおぼえませんか。業務プロセスの改善は必須ですが、その改善方法に偏りがありそうだと思いませんか

 そもそも、企業の注文を増やすために、社長の人脈を広げていき、これが成功し、安定して企業から高額な胡蝶蘭の注文をもらえるようになっている。

 これは、一つの戦略です。その戦略が上手くいき会社の業績を伸ばしてきています。その戦略を変更するような行動を取る場合には、状況の変化を把握する必要があります。

 ところが、このケースでは、目の前の異常事態に心を奪われ、対処療法に走る気配が見受けられます。対処療法が上手くいったとしても、また同じことが忘れたころに起きてしまう。このケースの場合は社長がいなければ会社がまわらないことになりそうです。

 目の前の課題に心と頭が奪われ、対処療法的な対策を打つケースはよく見られます。これは、経営者の能力や経験不足なんでしょうか?

 いいえ、そんなことでは解決できない問題です。それは、経営者も人だという事です。目の前の異常事態に感情が奪われ、本来の目的や戦略に思考がまわらない。それどころか、対処療法的対策が最も良い方法だと思い込んでしまう。

 社内の他の社員も同様な思い込みの中にいるとき、いったい誰が冷静な判断材料を提供するのでしょうか?これがコーチを必要とする事例です。

 もう一つ事例を見て生きましょう。

 東京の娯楽施設と飲食店を数店舗経営し、社員は約100名規模の会社です。ここの社長は自らが学ぶ姿勢を見せる優秀な経営者です。

経営塾に入り、経営を勉強し続け、自己啓発やコミュニケーションセミナーでも学び続けている人です。

 そんな人ですから、周囲の評判はすこぶる良好で、他社の問題にも親身に相談に乗り、地域では人望を得ている存在です。

 ところが、この会社で定期的に起きてしまう問題があります。管理職が定期的に退職してしまうのです。これはどういう事なんでしょうか。

 これも人だから起きてしまう問題です。大切な人、大切な物などより自分の身近にあり、それが大切であればあるほどに、時に冷静さを失い感情が湧き出してくる。

 この周囲に尊敬される社長も人の子です。他社のことでは冷静に客観的な態度が取れていても、身近な自社の社員には時に感情がむき出しになってしまう。

 その感情があるきっかけで噴出してくる。同じことが他社の問題ならそうでもないのに、自社の事になると、本人が思っているより以上に感情が出ている。

 社長が偉大であるほどに、社員、特に身近に管理職はそれに耐えられず辞めていく。そして、当の社長も反省し、学びを続ける。

 どんなに優秀で学び続けていても、人である本質、つまり感情の豊かさは変わりません。それが無ければロボットになってしまいます。

 そして、仏陀が最後に悟りを開いたように「人は自力では変えられない、他力が必要」なんです。人が持つ感情がその人に盲点をつくってしまう。

 この二人の優秀な経営者の事例でも分かるように、人には盲点があります。盲点を自らが見ることは出来ない。それを見る為には客観的な第三者の目が必要になります。

 人が持つヴィジョンが大きければ大きいほどに、乗り越えなければならない障害は大きいと言います。そして盲点の克服がその障害を越える大きな力になります。これがコーチをつける大きな理由となるのです。

2.コーチには2種類ある

 コーチの役割はティーチャー(先生)では無いことは最近では多くの人が認識しているところでしょう。

 ところがコーチにも2種類あることはほとんど知られていません。コーチの役割を担っている人すら、その2種類を区別していないかもしれない。

 一つ目のコーチは、ライフコーチです。人生の生き方、人生をいかに豊かに生きていくかを導く存在です。ここでのコーチングで大切になるのは、人が生きる目的、使命の発見にあります。

 時には瞑想し、心を静め仏教でいう悟りの境地である「空(くう)」を目指す。時には山にこもり自分自身を探求する旅に出る。

 そして、コーチとともに自分自身の使命の探求と、日々の生き方を充実させ、人としての調和の中に自分や家族そして多くの人の幸せの場を自らがリーダーとして作り出す。

 二つ目のコーチは、ビジネスコーチです。ビジネスにフォーカスし、ビジネスの成功、会社の成長そしてそこに集う全ての人の成長を導くコーチングです。

 どれほど優秀な経営者であっても、見えない盲点がある。その盲点を客観的に見せるのがビジネスコーチの役割でしょう。

 人は無限の可能性を秘めています。一方で人は、もろくて弱い生き物です。だから環境に大きく影響を受けます。意志の力を超える力が環境にあるのです。

 ビジネスの現場はめまぐるしく変化する環境の中にあります。人間関係が良くも働き、悪くも働く。人はその中で一喜一憂し心が動かされる。

 ライフコーチのおかげで使命に気づき、今を力強く生きる意志をもってしても、簡単に現実の世界に飲み込まれてしまう。環境には意志の力を超える力があるからです。

 2種類のコーチのどれが適切なのかという議論は無駄です。2つとも大切だからです。リーダーは自分自身の使命に気づき、使命に生きなければなりません。それが土台となりビジネスを成長させ、会社を成長させます。

 そして土台があっても、そこに築いていくものがいびつであれば土台も腐ります。美jネスを成功に導き、社員そして会社を成長へと向かわせることで、生きる目的、使命に気づき、さらに会社を成長させていくこともあるのです。

 大切なのは、2種類のコーチの役割に気づき、今あなたがどのコーチングが必要なのかを分かって適切なコーチを選択することです。

3.ビジネスコーチに必要な要件

 次にここでは、私たちが最も身近にあり環境の真っただ中にあるビジネスの成長の為のビジネスコーチに必要な要件について示していきたいと思います。

 コーチと言う肩書を持っている人や肩書が無くてもコーチをしますよ、と言う方は優秀で勉強もしているのでコーチングができるでしょう。

 でも、求めるのはビジネスコーチなので、そこには求める要件があるのです。その要件は次の2つです。

  • コーチマインドとスキルを持っている
  • ビジネスコーチングのフレームを持っている

まずは、コーチマインドとスキルを持っているとはどういうことかを説明します。

 人は通常は感情的になればエネルギーは出ますが、視点は狭くなります。それ故にコーチは感情的にならず、常に冷静で客観的にあなたを見ていなければなりません。

 しかし、時に熱く、情熱を持ってあなたを鼓舞し、時には涙を流してあなたに共感することも必要なんです。なぜならコーチは人を相手にしているからです。

 ただし、同調することはゆるされません。あくまでもビジネスゴール達成に向けての状況に合わせた感情のマネージメントなんです。

そして、ビジネスコーチングのフレームを持っていることです。実はここがポイントになってきます。

 ビジネスシーンでは様々なフレームを使って考えていきます。それは思考の抜け、漏れ、ダブりを防いで最良の選択をするためです。

 ところが、どんなフレームを使いこなせる優秀な経営者でも盲点によって視点が曇り選択に偏りが生まれ、課題の解決を遅らせます。

 コーチがそんなフレームの事が分からず、また独自のコーチングフレームの持ち合わせもなかったらどんなコーチングになるのでしょうか。

 クライアントが正しいと思った選択に別のフレームを提供してより可能性の広がるコーチングを提供できるでしょうか。答えはノーです。

 初めのお花屋さんの事例を思い出してください。この社長は自分の選択が正しいと信じていました。そんなクライアントにフレームの無いコーチがコーチングをしたならば、「そうですか、ではあなたが信じることをやってみましょう」ということになりそうです。

 ところがフレームを持っていれば、そうはならない。「あなたが当初から進めてきた戦略はどのようなものでしたか!」「そしてその戦略遂行の中で課題となっている行動とは?」「そしてその行動を推進するための社長の役割、店長の役割はどんなものでしょうか?」といった質問が投げかけれていく。

 コーチも人です。そこには盲点もあります、だからこそしっかりとしたフレームを持ってクライアントの盲点の洗い出しから抜け、漏れ、ダブりのチェックと思考の洗い出しを行わなければならないのです。

4.コーチとともに目標達成の道を歩む

 こうして必要要件を満たしたコーチとあなたはビジネスの目標達成の道をともに歩むことになります。その道は決して楽な道ではありません。しかし希望に満ちた旅になることでしょう。

 その理由は、あなたが目指す目標がどれだけ難しく、達成困難に見える目標であっても、コーチが適切な視点を提供し道案内をすることで、目標に向かって進むべき道が明らかになっているからです。

 というのも、ビジネスコーチングで重要なことに「予測と準備」があるからです。目標達成の為に必要な「予測と準備」を可能な限り行う。

 想定できる目標達成の為の行動を具体的にしていく。この過程で行動のイメージが出かがってきます。このイメージが固まるまで、具体的な行動を具体的にしていく。

 さらには想定できるリスクを洗い出し、その対応策も洗い出していく。そして最後に、措定しないリスクに遭遇した時の行動も具体的出していく。

 こんな事を一人や身内の社員でやっても抜け、漏れ、ダブりが出てきます。そこでコーチとともにこの地道なことをするのです。

 書くことは究極のイメージトレーニングと言います。これをすることでゴールまでの道が開け、しっかりと一歩一歩前進することができるのです。

 人は無限の可能性を持っています。しかし一方で意志の力よりも環境が支配する弱い生き物でもあります。

 その弱さを受け止めて、確実にゴールへと向かうためにコーチを必要とするのです。あなたも、直ぐにコーチとともに目標達成を当たり前にしていきましょう。

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