成熟市場にいる中小企業が如何にして偉大になるのか ~ビジョナリーカンパニー④から学ぶ成功する為の方法~

ジム・コリンズ氏の「ビジョナリーカンパニー④」には、中小企業や起業したばかりの企業が偉大になっていた成功要因が分かり易く記載されている。

ただ、分かり易いと言っても、一見すると「当たりまえ」の内容だと思ってしまうこともある。成功する人は、そうするんだろうな。もともと能力がある人だから、そうできたんだろうな。自分には難しいな。なってことを考えてしまうかもしれない。

そこで、誰でも実践できるように、「ビジョナリーカンパニー④」を、勝手に読み解いてみた。独断と偏見に満ちた内容になっているかもしれないが、その点は初めにお詫び申し上げます。

さらに、誰でも実践できると書いたが、どんなことでも、努力は必要で、努力なしに実践できるということはないので、その点もご了承お願いします。

思い付き、希望的予測、根拠なき悲観の排除

ジム・コリンズが描く偉大なリーダー(著書ではX型リーダーと呼んでいる)の特長的なのは、実証データから全てを判断していく事である。

知らない人からすると、「大胆にリスクをとっている」「決断が大胆で早い」などとみられる偉大なリーダーであっても、実証データから判断しているというのである。

それらは、実証データが鍵になってくる。思いつきも無ければ、希望的観測も、根拠なき悲観も無い。だからこそ、自信を持って判断し、行動に移せる。

では、どんなデータが必要で、それらをどのようにそろえれば良いのか?実は、ここにセンスや才能が必要になってくるかもしれない。そんなことをいうと、やはり凡人には無理だと思う人が出てくるかもしれないが、そんなことはない、凡人にも可能な方法がある。

それは、“実証データで判断する”という強い姿勢です。つまり、データが無ければ判断しないということになります。ただ、判断しないでは終わりません。判断する為に、どのようなデータが必要になるのか、そのデータが無ければどのようにそのデータをそろえていくのかが必要になります。

ところが、多くの人は、データを取る時間や労力を惜しみ、そこで判断してしまいがちだと言う事です。

実証データで判断する

ここでよく聞く言葉は、「でもデータが無くても判断しなければならない事がたくさんある。判断しなければ何も進まない」

ここでの話は、経営者や経営幹部の話です。会社の進む道や、部門の進む道を判断するときに、データがないけれど決めなければならないことがどれくらいあるのでしょう。一度検証する事をお勧めします。

一つも無いと思います。

新規ビジネス、新製品の開発、ローンチ、販売戦略の作成に決定などなど、データはすべて必要です。データで判断すると決めれば、必要だと思えるデータが、「あれも必要、これも必要」とたくさん出てきます。

むしろ、必須ではないデータもあって、整理するのがたいへんになります。そうやってデータにふれることで、本当に必要なデータが自然と分かるようになります。

決めることは、「実証データで判断する」です。

未来から現状を観る

次に、やらなければならないことは、「未来から現状を観る」です。これは、ビジョン、目的、目標になります。

多くの人は、現状からビジョンや目的を観ています。そこで何が起きるかと言えば、「

難しい」「これ以上何をすれば良いのだろう」「今の仕事量のままだと新しいことは出来ないよ」などといった、出来ない現実です。

社員は、口に出さなくても、頭の中で思っているのかもしれません。社員だけではなく、社長も幹部もひょっとしたら、「うちの現状じゃ、達成は難しいだろうけれど、目標に掲げたら何とかなるかもしれない」などと思っているのかもしれないですね。

そんなこと考えていたら、絶対に達成できません!だから、未来から観ていく必要があるんです。ビジョンや目的が達成している状態から見て、現状のどんな力が足りないのか、それをどのように加えてくのか。どんな行動が必要で、それをどのように変えていくのか、その為に組織編成はどうあるべきか等

営業であるならば、今までは担当者に合っていたのを、経営幹部や経営者に合って提案している未来があるならば、アポイントの取り方、提案内容を変えていかなければならないでしょうし、社員をサポートする組織創りなども必要になるかもしれません。

さまざまなものが見えてきます。それらを一つ一つ身につけていきます。そうすれば達成するのです。逆に身につけず、放置すれば何も変わりません。

規律を生み出す方法

未来から現状を見据えて、どんな力をつけて、何を変えていくのかを決めて、目標を設定していきます。それらを実現していけば、ビジョンは達成することが明らかになります。

そんな状況で、あなたは、それらを実行しませんか?実行していきますよね、何がなんでも実行して、ビジョンを手に入れますよね。自然と規律が生まれます。

そこには、目標を達成すれば、手に入るものが明確に見えています。目標達成する上での足りない力や経験なども組織としてサポートする体制が整っています。社員も、苦しい時でも歯を食いしばって目標を達成しようと思うはずです。

そうして、ジム・コリンズの言う、規律が生まれてきます。規律ある組織で、目標を達成し続ける為には、ビジョンから見た戦略と実行計画です。

ビジョンからのPDCA(検証)

次に重要なのは、PDCA(検証)です。ジム・コリンズは「銃弾を打って後に大砲を打つ」と言っています。

ビジョンに向かって、これまでと違った、行動をとっていきます。思い通りにいくこともあれば、上手くいかないこともある。大半が上手くいかないことになるかもしれません。しかし、それらは銃弾です。照準を調整して、的に近づけていくのです。

PDCA(検証)は、この的に近づけていくことです。つまり、PDCAを進めるたびに力が身に付き、その行動がビジョンや目的に向かうように照準が合ってくることが必要です。

なので、PDCAの照準はビジョンや目的です。ところが、多くの人は、計画通りに結果がでたかどうかに関心を寄せて、結果がでれば満足して終わってしまう。検証と言うものがほとんどされずに終わってしまう。

結果が出る、出ないは問題ではないのです。ビジョンに照準が合うように、行動を微調整していくのがPDCAなのです。

3つ目の大切な項目は、ビジョンに照準を合わせたPDCA(検証)を行うです。

時間軸を意識する

ジム・コリンズはリスクについて書いていますが、その中で時間軸リスクに関して見逃してしまうことが多いように思います。ひょっとすると、見逃してしまうというよりも、手をこまねいて時間が過ぎていくと言った方がよいのでしょうか?

今、会社が成熟市場にいて、成長が鈍化している。今、会社が衰退市場にいて、市場と共に業績が落ちてきている。今は、ライバルがいないが、いつ大きなライバルが登場してもおかしくない状況にある・・・

現状の会社が置かれている状況は、急に倒産などの危機は全くないが、未来は決して明るくないといった状況にあるのが時間軸リスクです。未来が明るくないことが分かっているのに、手を打てない。

こういった状況にある会社のある幹部が言います。「こんな市場状況なって、何が出来るんだ。ビジョンなんて描いても何もできやしない」

何もしないのであれば、このまま市場と共に縮小してください。と言いたいところです。今、直ぐに状況を好転させようとするから、「何も出来ない。やれない」となってしまう。会社の現状に合わせて、もっと時間軸を長く取ってみませんか!

1日では出来ないことも、1週間あれば出来るかもしれません。1年で無理なことも、3年あればできるかもしれません。5年で無理なことは10年あればできるかもしれません。長い時間軸でリスクを捉えて、その回避策を練ってみましょう。選択肢は広がるはずです。

4番目の項目は、成熟市場、衰退市場にいるのであれば、今この瞬間からそこから出る、行動を取りましょう。銃弾を打って的を絞っていきましょう。

長い時間軸を取って、今から準備を始めることが重要です

以上、ビジョナリーカンパニー④から学ぶ、成熟市場にいても、衰退市場にいても、資金や規模が小さくても、偉大になれる方法です。

実践することには、努力と慣れが必要です。客観的に見てくれるメンターやコーチがあれば実践しやすくなることもあるかもしれません。

いずれにせよ、実践することにリスクは少なく、実践しないリスクは大きいと思います。是非みなさん、実践しましょう。

ご意見、反論などありましたら、頂ければ、今後の活動に生きてきますのでありがたいと思っていますので、ご意見ある方は意見をいただければと思います。

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