霧の海に出るとき、何を信じて進めばいいのか
少し想像力を働けせて、想像してみてください。
霧が深く、先がよく見えない海。
どっちに進めばいいのか分からない。
スマホのナビも使えない。
正直、ちょっと怖いですよね。
でも、船は出航します。
なぜなら、港にいたままでは、どこにも行けないからです。
人生も、これとよく似ていると思いませんか。
先が見えない状態で進んでいっている。
「こうなりたい」というイメージはあっても、
そこに行くまでの道は、誰も教えてくれません。
だから迷うし、不安になる。
でもそれは、とても自然なことです。
自分を信じられないのは、弱いからじゃない
人生の先輩たちは、こぞって言います。
「自分を信じて進めばいい」
しかし、そう言われても、簡単じゃないですよね。
それはあなたが弱いからでも、ダメだからでもありません。
先が見えないにもかかわらず、自信を持って進める人は、そう多くはいません。
ところが、子供の頃はむしろ、先が見えていると勘違いし、生きていたかもしれません。
学校では、正解がありました。
テストには答えがあり、間違えると減点される。
つまり私たちは、
正解が分かってから動く
という世界で生きてきたように思います。
少なくとも、正解のある道が正しいと信じていた。
正解がある。つまり正しい未来があると思い違えしていた。
ところが、社会に出ると状況が一変します。
仕事、進路、人間関係。
どれも「やってみないと分からないこと」ばかりです。
ここで多くの人が立ち止まります。
「失敗したらどうしよう」
「間違っていたらどうしよう」
「どれが正しい道なんだろう」と。
自分を信じられない正体は「未来への不安」
自分を信じられない理由を、
「自信がないから」
「能力が足りないから」
だと思っていませんか?
実は、少し違うように思います。
本当に怖いのは、
未来がどうなるか分からないことです。
うまくいかなかったらどうしよう。
周りにどう思われるだろう。
時間を無駄にしたらどうしよう。
つまり私たちは、
「今の自分」ではなく、
まだ起きてもいない未来を怖がっているのです。
当然です。必ずこうなるという未来など、どこにも存在しないからです。
これまで信じていた「正しい道」は、誰にも分からないというのが真実です。
自分を信じるって、どういうこと?
ここで大切な話をします。
自分を信じるとは、
「絶対うまくいく」と思い込むことではありません。
そんな保証は、どこにもありません。
自分を信じるとは、
うまくいかなかったとしても、そこから立て直せると信じることです。
航海で言えば、
進路を間違えることもあります。
嵐に遭遇することもあります。
でも、そのたびに舵を切り直せばいい。
それができる自分を信じる、ということです。
自分を信じている人も、普通に迷っている
自信がある人を見ると、
「迷いがなくていいな」と思うかもしれません。
でも実際は、そんなことありません。
みんな迷っています。
不安になります。
「これでいいのかな」と考えています。
違いがあるとすれば、
迷いながらも、舵を手放さないことです。
迷うのはダメなことではありません。
ちゃんと考えている証拠です。
大切なのは、
迷ったままでも、少しずつ前に進むことです。
自分を信じて進み始めると、楽になる
自分で舵を取る感覚が少しずつ育ってくると、
周りと比べることが減ってきます。
あの人は早い。
あの人は評価されている。
それを見ても、
「自分は自分のペースでいい」と思えるようになります。
人生は、誰かと競争する航海ではありません。
それぞれが違う目的地に向かう旅です。
自分を信じる力は、動いた分だけ育つ
最後に、とても大事なことを伝えます。
自分を信じる力は、
考え続けても、悩み続けても、あまり増えません。
・小さく決める
・小さく動く
・振り返る
この繰り返しでしか育たないのです。
自信がついてから動くのではなく、
動いたあとに、自信がついてくる。
多くの人が、ここを勘違いしています。
結びに
霧の海では、先は見えません。
でも、進まなければ景色は変わらない。
完璧じゃなくていい。
怖くてもいい。
今日、ほんの少しだけで構いません。
自分の手で舵を取り、前に進んでみませんか。
その一歩が、
「自分の人生を生きる航海」の始まりです。
