物語から無意識のメッセージを見つける方法

物語には私たちが無意識のうちに抱えるメッセージが込められていることがあります。その言葉やストーリーが私たちの内面と対話することで、新たな洞察や気付きをもたらすことがあります。

本記事では、物語から無意識のメッセージを引き出す方法について探求します。簡単な物語を作成し、そこに表現された言葉の中で特に印象に残るものを選ぶことで、自分自身の内なる声に気づくことができるかもしれません。

物語が持つ深層の意味を解き明かし、自己探求の旅に役立つヒントを提供します。物語の力を通じて、私たちの内なる世界に光を当てていきましょう。

誰かを幸せにする物語の価値

幸せになることは誰もが望んでいることです。そして、困難または幸せではない状況から幸せになる過程は、幸せになるすべての人が進む過程でもあります。つまり、そこには3つのステージが存在します。それは、幸せではない現状、現状から幸せに向かうキッカケとなる出来事、そして幸せになっている未来です。

1.幸せの物語りには3つのステージがある

幸せになるための物語は、私たちが抱える現状から幸せに向かう過程を表現しています。最初のステージは、幸せではない現状です。この段階では、主人公は悩みや苦しみに直面しており、幸せからはほど遠い状況にあります。

次のステージは、現状から幸せに向かうキッカケとなる出来事です。この出来事は、主人公に大きな影響を与え、彼らの視点や価値観を変えることがあります。このキッカケは、物語の転機となり、主人公が幸せを求める旅に出るきっかけとなります。

最後のステージは、主人公が幸せになっている未来です。この未来は、主人公がキッカケを乗り越え、自分自身の夢や目標を達成している状態を表しています。このステージでは、読者は主人公の成功や幸せを共感し、感動することができます。

2.現状から何かがキッカケで幸せになる

物語の中のキッカケは、現状から幸せに向かうための重要な要素です。このキッカケは、主人公に新たな希望や目標を与え、彼らを進化させる役割を果たします。例えば、映画やドラマの物語では、主人公が出会う特別な人物や予期せぬ出来事がキッカケとなり、彼らの人生が変わることがよくあります。

また、私たちの日常生活でも、何かがキッカケで幸せになることがあります。それは、新たな挑戦をすること、自分自身を成長させるための努力、または人との関係を築くことなどが挙げられます。キッカケは、私たちが幸せを見つけるために必要な一歩と言えるでしょう。

3.そのキッカケが、あなたが望む幸せに向かう鍵になる

物語の中のキッカケは、物語の進行や主人公の成長の鍵となります。同様に、私たちの人生の中でも、キッカケは幸せを追求するための重要な要素です。キッカケがなければ、私たちは快適な現状にとどまり、成長や変化を経験することはありません。

キッカケは、私たちに新たな視点やチャンスを与え、自分自身の可能性を広げることができます。それは私たちが固定観念や制限を超え、新しい世界や幸せを見つけるための手段です。

つまり、私たちの物語は、自分自身を変え、幸せを求めて進む旅の一部です。物語のキッカケは、私たちが幸せになるための鍵であり、私たちの日常生活でのキッカケも同じです。新たな挑戦や出会い、自己成長への努力は、私たちが望む幸せに向かう大切なステップです。

印象に残る言葉を選択する

物語から無意識のメッセージを引き出すには、特に印象に残る言葉を選ぶことが重要です。物語の中で特に心に響く言葉や文句を見つけ、それを自分自身に対するメッセージとして受け取ることができます。

特に重要なのは、キッカケとなったステージに含まれる言葉です。

例えば、物語の中で現状から幸せになるキッカケの中の「自己を信じることが大切だ」という言葉が印象に残り、自分の内なる声として響くのであれば、それはあなたに対する、「自分を信じることが大切」「今、進めていることが正解だ」というような無意識のメッセージかもしれません。

そのメッセージを受け入れ、自己探求や成長のために活かしてみましょう。

選択した言葉の中に込められた深層のメッセージを探求する

どうように、選択した言葉に込められた深層のメッセージを探求することは、物語から無意識のメッセージを引き出すための重要なステップです。選んだ言葉をじっくりと考え、その意味や背後にある感情を探求してみましょう。

例えば、選んだ言葉が「失敗から学ぶことができる」という意味を持っているとします。この言葉には、自己成長や挫折からの学び、それによって得られる価値が込められているかもしれません。このメッセージを受け入れ、自分自身の過去の失敗や困難から学ぶことができるよう努力してみましょう。

物語から無意識のメッセージを見つけることは、私たちの内なる世界を探求する上で貴重な経験です。物語は私たちに新たな視点や気付きをもたらし、成長や自己理解の道を開いてくれるかもしれません。物語の力を通じて、私たち自身の内なる声に耳を傾け、自己探求の旅を進めていきましょう。

目的は同じでも、情報のチャンクが違えば対立する

人は情報を一つの塊、つまりチャンクとして処理する。例えば、「ミスコミュニケーションが起きている」という情報の場合も、ミスコミュニケーションの中味には様々な詳細な要素が入った、一つのチャンクになっています。

起きているという内容も、対立なのか、行き違いなのか、中味が色々あります。そして、このチャンクレベルの違いが、対立などのミスコミュニケーションを呼んだり、行動にぶれが生じたりすることがあります。

例えば、「ミスコミュニケーション」をテーマに話し合う場合に、ミスコミュニケーションをどんなチャンクで捉えるかで、行き違いや対立が起きることをお話ししたいと思います。

チャンクレベルには、一般化、具体化、横展開の3つがある

情報を処理する際に、チャンクレベルは非常に重要です。ミスコミュニケーションの場合、一般化、具体化、横展開の3つのチャンクレベルが存在します。

一般化は、情報を広く捉えることを意味します。例えば、「ミスコミュニケーションが起きている」という情報を一般化すると、「組織の課題」というようになります。このレベルでは、具体的な要素が欠けるため、話の内容が抽象的になりますが、広く全体像を押さえることができます。

具体化は、情報を詳細に分解し、具体的な要素を含ませることを意味します。ミスコミュニケーションの具体化の例としては、「Aさんがメールの内容を誤解したため、情報が伝わらなかった」といった具体的な要素を含めることです。このレベルでは、詳細な情報が分かりやすくなりますが、全体像が見えにくくなることがあります。

横展開は、情報をさらに広げて新たな似通った要素を含めることを意味します。ミスコミュニケーションの横展開の例としては、「Aさんが情報を誤解したことに加えて、Bさんが不明確な指示を出した」といったように、他の要素も関連付けて考えることです。このレベルでは、起きている事象の事例を把握することができますが、情報が複雑になりすぎてメッセージが伝わりにくくなることがあります。

話している意図が同じなのに、違うように見えてしまう

チャンクレベルの違いにより、話している意図が同じであっても、違うように受け取られることがあります。例えば、「ミスコミュニケーションが起きている」という情報は、チャンクレベルによって以下のように解釈が異なる可能性があります。

一般化の場合:組織の課題として、コミュニケーション全体に問題があると受け取られる可能性があります。この場合、話の展開としては、オフィスのレイアウト変更などに向くことも考えられます。

具体化の場合:特定の人や場面でのコミュニケーションの問題と受け取られる可能性があります。この場合の展開として、特定の人への教育や指導を考えるかもしれません。

横展開の場合:他の要素や要因も関連付けながら、問題となっている事例が多く出され、より複雑な問題として受け取られる可能性があります。

これらにより、もともとは、組織運営を円滑にしようという意図がずれることで対立が生じたり、誤解が生まれたりすることがあります。

情報を伝える際には、チャンクレベルを適切に意識することが重要です。

ミッションやビジョンは一般化して描く

ミッションやビジョンなどの大局的な考え方を伝える際には、一般化したチャンクを使用することが有効です。ミッションやビジョンは、具体的な詳細が求められるものではなく、大まかな方向性や価値観を伝えるものです。

一般化したチャンクレベルのメッセージは、人々が共感しやすく、理解しやすくなります。具体的な要素を含めると、メッセージが複雑になり、伝えたい意図が伝わりにくくなる可能性があります。適切なチャンクレベルを選択し、大局的な考え方を伝えることで、共通の目標を実現するために必要な方向性を示すことができます。

ただ、先ほどのミスコミュニケーションの事例のように、人には、一般化が得意な人、具体化が得意な人、横展開が得意な人がいます。

一般化が得意な人には直ぐに共感を呼ぶ、ビジョンであっても、具体化や横展開が得意な人には、ピントこないという場合も考えられます。

そこで、具体化が得意な人には、ビジョンが実現した時の具体的な事象を示すことも必要です。

横展開が得意な人には、幾つかの具体的な事象を示し、その人がイメージできるようにすることも必要だと思います。

行動計画は具体化が大切

一方、行動計画や具体的な指示を伝える際には、具体化したチャンクを使用することが重要です。行動計画は、具体的なステップや目標を示すものであり、具体的な要素が求められます。

具体化したチャンクレベルのメッセージは、行動に直結するため、人々が行動のイメージができ、実行しやすくなります。一般化したチャンクを使用すると、行動の具体的な内容や方法が不明確になり、実行にぶれが生じる可能性があります。

具体化したチャンクを適切に使用し、行動計画を明確に伝えることで、目標達成に向けた効果的な行動を促すことができます。

具体化と横展開の区別がつかないと行動が進まない

具体化と横展開は、チャンクレベルの中でも似ている部分があり、区別がつきにくいことがあります。具体化は、情報を詳細に分解し、具体的な要素を含めることを意味します。

一方、横展開は、情報をさらに広げて新たな要素を含めることを意味します。

具体化と横展開の違いを正しく理解しないと、具体化しているつもりで、行動の詳細が表現できず、似たような行動の列挙になってしまい行動計画や意思決定の際に混乱が生じる可能性があります。

横展開に関しても、選択肢を広げるつもりで横展開しようとしているのに、一つの行動を詳細に具体化しているだけで、選択肢が広がっていないことが起きます。

このように具体化したチャンクにより行動の具体的な内容や方法が明確になり、実行に向けたステップが進められます。一方、横展開は、新たな要素を加えることで選択肢を拡げ、行動にヌケ、モレを防ぎます。

まとめ

情報のチャンクを意識し、今、どのチャンクレベルの情報にフォーカスしているのか理解してコミュニケーションをすすめるだけで、生産性が大きく高まり、目標達成も進みます。

さらに加えて、組織の活性化にもつながります。難しい、スキルや知識を身につけることも大事ですが、ちょっとして理解と意識づけで人も組織も変化させることができます。

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短所と長所、弱みと強みは同じですよ!

「長所は何ですか?」と聞かれても、自分のことなのに上手く答えられない人がいます。短所ならたくさん出るのに、長所は出てこない。でも、短所がたくさんあるということは、同じくらい長所があるということが言えます。

ようするに、短所は長所につながる、という前提に立ち思考を柔軟にすれば、長所は見つかります。

長所と短所と同じように、強みと弱みに関しても、相互に関連しているという前提に立てば、意外な自社の強みが浮かび上がります。

今回は、短所と長所を関係を紐解きながら長所を見つけ、同時に自社の強みについて考えていきたいと思います。

1.長所と短所は相互に関係している

長所と短所は相互に関係しています。短所があるからこそ、その反対の長所も存在するのです。例えば、頭が固いという短所がある場合、その人は一度決めたことなどからぶれない特徴も持っているかもしれません。頭が固いと思われることもあるかもしれませんが、一度決めたことを貫く姿勢は誉められるべき長所となります。自分の短所を見つけることで、自分自身の長所も見つかるのです。

2.状況が変われば、長所と短所が入れ替わる

状況は常に変動しています。同じ行動が必ずしも同じ結果につながるわけではありません。そのため、状況が変わるときには、長所と短所も入れ替わることがあります。例えば、頭が固いという短所も、一度決めたことを守る必要がある場面では、頑固な性格が役立つことがあります。自己評価ではなく、状況に応じて考えることが大切です。

3.意味付けを変えれば、長所と短所が入れ替わる

同じ行動でも、意味付けを変えることで、長所と短所を入れ替えることができます。例えば、頭が固いという短所を、「一度決めたことからぶれない」という意味で捉えると、頑固な性格が必要な仕事に向いていると言えます。スキルや性格を客観的に見つめ直し、意味付けを変えることで、自分の長所を見つけ出しましょう。

4.会社の強みや商品の強みも同じ理屈で考えられる

長所や短所だけでなく、会社の強みや商品の強みも同じような考え方で見つけることができます。例えば、競合他社と比較して「うちは開発能力がライバルよりも弱い」というのは短所のように思えます。しかし、ここで開発能力が弱いことがメリットになる状況は無いかと考えてみます。

そこで、開発能力は弱いので、既存製品のリニューアルに注力することができるというように視点を変えることも可能になります。

また、開発能力が弱いという意味付けを、一度開発した商品を長く、大切にすることができる。というような意味付けにしてみたらどうでしょうか。他社との違い浮き彫りになり、経営戦略の方向性が見えてきそうです。

物事の捉え方は一つではありません。

今回のように、短所が長所になるように、弱みが強みになるように、柔軟に思考することで、長所も強みも、そしてそこから浮き彫りになる、自分自身の特長や会社の特長が明確になってきます。

全ての人に長所があり、全ての会社に強みがあります。思考を柔軟にして見つけていくことが成長に大きく影響してくると思います。

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出来事の意味付けを変えれば行動が変わる

皆さんは、行動が何によって引き起こされると思いますか?人のやる気に満ちた行動を、多くの経営者やリーダーは求めていますが、簡単に「モチベーション」という一つの単語で片づけてしまいます。この「モチベーション」という単語で片づけてしまうことが、やる気に満ちた行動を起こせる人を意図的につくり出すことを大きく邪魔していると感じています。

そこで、今回の記事では、意図的に人のやる気を引き出す方法を考えてみたいと思います。

行動は意味付けによって引きこされる

意味付けとは、私たちが何らかの行動や出来事に意味を与えることです。同じ行動や出来事でも、人によって異なる意味が付けられることがあります。例えば、ある人にとっての失敗は学びの機会であり、成長のきっかけかもしれませんが、他の人にとっては挫折や敗北感を引き起こすものかもしれません。

意味付けは自分自身で行うものですが、他の人や環境が、意味付けに影響を与えます。組織やリーダーが与える意味付けは特に強力で、メンバーの行動やモチベーションに大きく影響を与えることを理解する必要があります。

なぜ大谷翔平は「あこがれるのを止めよう」と訴えたのか

皆さんもニュースなどで、知っている方もいると思います。野球の大谷翔平選手は、2023年の対戦相手アメリカとのWBC決勝の前に、選手全員に「あこがれるのを止めよう」と訴えました。彼は、他の選手にあこがれることが結果的に勝つための行動を制限することを知っていたと思います。実際に大谷選手は、自身の成功を他の選手と比較することなく、自分なりの目標に向かって努力し続けてきましたし、今回のWBCでは見事、スター選手ぞろいのアメリカを破り優勝しました。

この例からもわかるように、意味付けは自分自身や他の人の行動に大きな影響を与えます。あこがれることや比較することは、自分を制限し、モチベーションを損なう可能性があります。意味付けを変えることで、より良い行動やモチベーションを引き出すことができるのです。

意味付けは意図的に変えられる

意味付けは意図的に変えることができます。自分自身の意図的な意味付けの変化や、他の人や環境から与えられる意味付けに対して自分の意識を向けることが重要です。

例えば、達成できなかった目標を失敗ではなく、学びの機会として捉えることができます。また、他の人の成功を刺激として受け取ることもできます。意図的な意味付けの変化は、自己肯定感や自己効力感を高め、モチベーションを向上させる効果があります。

意味付けを変える4つの方法

起きた出来事の意味付けを変える4つの方法があります。これから、それぞれの方法について説明していきます。

  • 「非難」するよりも「求める成果」

何か問題や困難な出来事が起きた場合、私たちはつい非難することがあります。しかし、非難するだけでは解決策を見つけることはできません。代わりに、私たちは「求める成果」に焦点を当てるべきです。つまり、問題の根本的な解決策や望ましい結果に向かって考えることが重要です。この方法を使うことで、より前向きなアプローチが可能になります。

  • なぜ?と理由を求めるよりは「どのように」

出来事が起きた時、私たちはなぜそれが起きたのか、理由を追求する傾向があります。しかし、このような理由探しは、焦点を問題に向けてしまいがちです。代わりに、私たちは「どのように」問題を解決できるのか、目的を考えるべきです。具体的な行動や解決策にフォーカスすることで、より効果的なアプローチが可能になります。

  • 「失敗」を悔やむよりもフィードバック

失敗やミスをした場合、私たちは悔やんだり後悔したりすることがあります。しかし、このような悔やむ感情は前に進む妨げになることがあります。代わりに、私たちは失敗から学び、フィードバックを受け取ることが重要です。他の人の意見やアドバイスを聞きながら、自分の行動を改善することができます。このように、失敗を負の感情ではなく成長の機会ととらえることが大切です。

  • 「無理、と諦める」よりもas if モデル

困難な状況や目標を達成するのが難しいと感じた時、私たちは「無理だ」と諦めてしまうことがあります。しかし、as ifモデルを使うと、達成したい目標をイメージしながら行動することができます。つまり、無理だと思うかもしれないが、もし、達成できるとすれば、というように仮説を考えるように問題を捉えてみることです。

そうすることで、無理だという固定化された考えから脱出ることができます。

以上が起きた出来事の意味付けを変える4つの方法です。非難するよりも求める成果に焦点を当てること、なぜ?と理由を追求するよりもどのように問題を解決できるのかを考えること、失敗を悔やむよりもフィードバックを受け取ること、無理だと諦めるよりもas ifモデルを使うことが重要です。これらの方法を実践することで、より前向きなマインドセットを持ち、問題解決や目標達成に向けて努力することができます。ぜひ取り入れてみてください。

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